幼なじみの髪がうらやましい
おうすけです。
今日は、幼なじみの髪についての話。
私の幼なじみで同級生が、子供のころから天然パーマを気にしていました。
小学生の頃はさらさらした、それもいい感じの少年っぽい髪形でしたが、成長とともに髪質は変わっていったようで、いつも間にか天然パーマになったらしいのです。
私から見ればいつも「いい感じ」で、色気の出てくる思春期のころはむしろ羨ましいくらいでした。
彼も私もずっと地元にいるので、大人になった今でもよく会うことがありますが、イメージは子供のころから変わらないのです。
男同士であんまり外見について話す機会なんてないのですが、先日話の流れでなぜか髪型の話になりました。
あんなに私が羨ましいと思っていたことが、彼にはとてもコンプレックスだったというのです。
「羨ましい」が「疎ましい」
彼の説明によると幼児期にはサラサラの髪だったのが、既に小学生の頃から天然パーマになりだし、どんどん剛毛になってきたらしいのです。
高校生のときクラス替えで、自分の座席が前の方だと後ろから見られているようで、気になって仕方がなかったのだそうです。
私は「自意識過剰かよ。」と冗談めかして突っ込みましたが、彼にとっては深刻でクラスの皆に髪を見られていると思い込んで落ち着かなかったと言うのです。
まあ、思春期ですからね。
特に私たちが高校生の頃は、男もサラサラの髪が流行っていたので、彼にしてみれば天然パーマはコンプレックスだったのかもしれません。
天然パーマだと朝のセットもままならず、苦労するのだと初めて彼から聞きました。
その頃の彼は、髪を風になびかせて歩く同年代の男たちを羨ましく思ったと言います。
自由のきかない天然パーマを疎ましく思ったとも。
友人の髪の秘密に驚き
幼稚園の時代から彼を見ていて、べったり一緒にいたわけではないけど、よく遊んだりもした。
小学校でも中学校でも高校生になっても、性格は明るくそこそこ真面目で先生にもウケが良かった。
当然、そんなやつだから友達も少なくない。
私が抱いていたカレのイメージが初めて変わった話でした。
ひとりでそんなに悩んでいたなんて・・・。
私が驚いたのは、その先です。
現在の彼の髪には「秘密」があると言うのです。
え?え?まさか、カツラ・・・?
先にも言いましたが、見た目はずっと変わっていない彼。
いったい、どんな秘密なのか。
彼は「増毛」をしていると、カミングアウトしました。
彼が増毛するに至る経過は、こんな感じです。
・・・大学生になってから、枕にくっついている抜け毛が気になり出し、急激に分け目が薄くなってきた。
このまま髪が全部なくなってしまうのではないかとの恐怖感に取り憑かれたのだと。
いつの間にか剛毛のボリュームがなくなって、その変化に異常なくらい驚いたそうです。
今思えば大学生のころって生活リズムが不規則だったり、食生活も完璧からほど遠く。
私にもその点は、身に覚えがありました。
とにかく彼は、剛毛の天然パーマからどれだけ外見が変わってしまうのか恐怖感を持ったようでした。
それで、通っているスポーツジムの知り合いから増毛サロンのことを聞いて訪れてみたそうです。
その経緯を私は見ていなかったので、彼の印象は子供のころから何も変わらないのです。
何より、「増毛」ってどこを?ってくらいに全く違和感もなく気づかないのです。
彼は増毛によって、心の平安を得たと言うのです。
悩みと言うものは、他人には分からない深いものだと実感したできごとでした。