「鯖缶やイワシ缶で、薄毛が治る」という話を聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし薄毛について誤った情報が出回っている現在では、なかなか信じられない部分がありますよね。
結論から言うと、鯖缶やイワシ缶で、薄毛を根本的に治療するのは不可能です。
もし本格的に薄毛の悩みを抱えているなら、ちゃんとしたヘアケアサービスなどが必要となるでしょう。
しかし鯖缶やイワシ缶は、薄毛を完璧に治すわけではなくても、ある程度の「改善効果」なら期待できそうです。
今回は、
- 鯖缶やイワシ缶で、薄毛はどのように改善できそうなのか、
- 何の成分で、改善できると期待できるのか
という点について、詳しく解説します。
鯖缶やイワシ缶に含まれている薄毛改善効果はどの程度あるのか?
鯖缶やイワシ缶は、髪の毛をものすごく増やす「薬」ではありません。
ただ、髪の毛が生えやすい環境を整えることはできるでしょう。
なぜなら鯖缶やイワシ缶によって、
- 血流が改善される
- 髪の毛の材料となる栄養を摂取できる
という効果が期待されるからです。
髪の毛は通常、「血流によって運ばれる栄養」によって、伸びたり、強くなったりします。
つまり栄養が運ばれないことで、薄毛になることもあるわけですね。
しかし鯖缶やイワシ缶によって血流が良くなれば、髪の毛に栄養が運ばれます。
つまり、薄毛を改善できるかもしれない、ということです。
また、鯖缶やイワシ缶は、髪の毛の栄養「そのもの」にもなります。
鯖缶やイワシ缶に含まれていて、薄毛改善の効果を期待できる栄養成分には、以下が挙げられるでしょう。
- タンパク質
- DHA
- EPA
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
薄毛に効きそうな成分①タンパク質
まず、鯖缶やイワシ缶にはタンパク質がたっぷりと含まれています。
髪の毛というものは、ほとんど「ケラチン」というもので構成されています。
ケラチンを作り出すには、タンパク質が必要です。
つまり鯖缶やイワシ缶によって、ケラチンを作り出し、薄毛が改善される可能性がある、というように言えるでしょう。
ただし単にタンパク質が多いだけなら、他の食べ物(鶏肉や卵)でもよいわけです。
にもかかわらず、特別に鯖缶やイワシ缶が注目されることには、次のような栄養成分が含まれていることも関係しているでしょう。
薄毛に効きそうな成分②DHA
鯖缶やイワシ缶には、薄毛に効くとされる「DHA」が含まれています。
DHAについては、聞いたことがあるでしょう。
DHAはいわゆる「必須脂肪酸」のひとつ。
そしてDHAは、血中にある不要な脂肪、あるいはコレステロールを減らしてくれます。
これを端的に言い表すと、「血流が良くなる」というわけです。
薄毛に効きそうな成分③EPA
EPAも、DHAと同じような働きがあります。
血中の脂肪やコレステロールを減らし、血液の流れをスムーズにするわけです。
EPAとDHAの違いについては、厳密に言えばさまざま挙げられます。
ただ、「鯖缶やイワシ缶で薄毛を改善する」というのが目的なら、両方とも「血液をサラサラにしてくれるものだ」と考えて問題ありません。
そしてサラサラになった血液には、鯖缶やイワシ缶から摂取したタンパク質が運ばれていくわけです。
そう考えれば鯖缶やイワシ缶は、単体で髪の毛に栄養をたっぷりと運んでくれる、薄毛予防にはうってつけの食品だと言えるでしょう。
鯖缶やイワシ缶で薄毛対策するなら、1日の摂取量はどれくらい?
鯖缶やイワシ缶で薄毛対策するなら、摂取量は1日1缶で問題ないでしょう。
いずれも「大量に食べたから」といって、いきなり効果が増すものでもありません。
むしろ鯖缶やイワシ缶に含まれている脂質の過剰摂取で、髪の毛が脂ぎる、なんてことも考えられます。
効果を焦る部分もありますが、鯖缶やイワシ缶の摂取量は、1日1缶でじゅうぶんです。
まとめ
薄毛予防の救世主として、期待を集めている鯖缶やイワシ缶。
中には「スーパーフード」などと評価しているメディアもあるくらいです。
たしかに鯖缶やイワシ缶には、薄毛予防を助ける成分が含まれています。
定期的に食べてみるのもよいでしょう。
ただし鯖缶やイワシ缶を食べて、ありとあらゆる薄毛が改善されるかといえば、おそらくそうではありません。
特に進行が進んだ薄毛を、鯖缶やイワシ缶だけでどうにかするというのは、無理がある話です。
本格的に薄毛を改善したい場合は、運動習慣や禁酒禁煙、睡眠習慣の改善など、さまざまな取り組みが必要となります。
また、アデランスに代表されるようなヘアケアサロンで、きちんとしたアドバイスを受けることも重要です。
鯖缶やイワシ缶の効果には過度に期待することなく、しっかりと薄毛と向き合うべきだと言えるでしょう。