「朝シャンはハゲる」という噂を聞いたことはないでしょうか?
筆者も小さい頃に、母親から「朝にシャンプーしてるとハゲるよ」と言われたことがあります。
母親だけが考えている持論かと思っていましたが、実際には「朝シャンはハゲそう」と考えている人は多いようです。
しかし、結論から言うと朝シャンをしたところでハゲることはまずありません。
もし朝シャンでハゲるとしたら、「夜シャンはハゲづらい」ということを示す根拠が必要なはずです。
しかし、今のところそれを証明するような根拠は、一切確認できません。
なぜ、朝シャンはハゲると嘘が言われるようになったのか
しかし、朝シャンはハゲるという嘘を聞いたことがある人は、想像以上に多い様子です。
そんな嘘が当たり前に聞こえるようになったのには、いくつか理由があります。
たとえば、
- 朝シャンは、忙しい朝にやることなので、すすぎ残しが増える
- まともに乾かす時間がなく、生乾きになる
といった理由が、嘘に信憑性を持たせているようです。
たしかに「すすぎ残し」や「生乾き」は、髪の毛にとって良くありません。
しかしそれは「朝シャンそのもの」よりも、単純に起きる時間が別な問題を引き起こしているだけです。
よって、朝シャン自体が悪いわけではありません。
朝でも夜でも、きちんと洗って流して乾かしているのであれば、何の問題もないわけです。
本当の問題は、「寝る前の過ごし方」にある
朝シャン自体に問題がないのは明らかです。
しかし朝シャンが習慣づいているとなると、やはり「寝る前の状態」に問題がある可能性は高いでしょう。
朝シャンすることが前提の生活であれば、
- 昼夜逆転している(寝る前に朝シャンするサイクル)
- ワックスなどをつけたまま就寝している
- 夜と朝、1日2回シャンプーしている
- 夜にシャンプーできないほど、帰ってきた時点で疲れ切っている
といった状態になっていることが、よく見受けられます。
そして、上記はいずれも薄毛やハゲを進行させる要因です。
特に注意したいのは、「夜と朝、1日2回シャンプーしている」パターン。
1日2回のシャンプーはとてもよい習慣にも聞こえますが、実際にはそうでもありません。
なぜなら、1日2回もシャンプーしていたら、本来頭皮に必要な皮脂を削ぎ落としてしまうからです。
皮脂はいかにも嫌われがちな存在ですが、さすがに少なすぎるのもよくありません。
手の感想があかぎれを引き起こすように、頭皮も皮脂をある程度まとっていないと、皮膚が傷つきやすくなってしまいます。
だから、夜と朝にシャンプーをする習慣は危険なわけです。
そもそも夜にシャンプーしていたら、朝起きた時点で髪の毛と頭皮はとても清潔な状態。
わざわざシャンプーしなくても、汚れやフケなどはきちんと落とされています。
朝シャンをするメリット
一方で、朝シャンをすることにはメリットがあります。
- 寝癖が直せる
- 時間に余裕を持って起きれるようになる
- 寝汗が落とせる
- 目を覚ませられる
といったことですね。
特に寝癖が直せるのは重要。
毎日ベストなセッティングで外出できるようになります。
ただし、「薄毛やハゲを予防することにつながるメリット」というのは、残念ながら正直見当たりません。
いずれも生活が少し快適になる程度のものです。
朝シャンをして、薄毛予防になっているといった勘違いだけは保たないようにしましょう。
まとめ
シャンプーをするタイミングについては、ときどき答えのない議論が繰り広げられます。
その中で「朝シャンはハゲる」と言われるケースがありますが、これは完全な嘘です。
朝シャンでハゲる根拠は、今のところまったく見つけられていません。
ただ、朝シャンをしているなら、就寝時の状態が悪くなっている兆候であるとは考えられます。
もし就寝前の習慣が崩れているなら、一度見直してみるのもよいでしょう。